


コンテの製造所が点在するジュラ山地で、当時貧しい生活の故に生まれたチーズでもあります。
ラクレットに似た味わいのチーズで、焼くとふんわりとろけて、使いやすいチーズです。中心の黒いラインが印象的で、チーズプレートにしても格好良く決まります。
当時、農家の人々は、冬になると吹雪や積雪の為、チーズの製造所にミルクを運ぶことが出来なくなった為、自家用にひと回り小さいチーズを作っていました。その時に残ったカード(凝乳)を無駄にしないように、製造したのがモルビエと言われています。
中央の黒いラインは、現在は植物性の木炭が使用されていますが、当時は虫を除ける為、鍋の外側の底についたススを削って振りかけて一晩保存していました。今では飾りにすぎませんが、当時の貧しい生活が偲ばれるチーズです。モルビエの旬は夏の終わりから秋冬にかけて。自然派ワインとの相性も抜群です。優しく寄り添ってくれます。
フランシュ・コンテ圏ドゥー県 80g 牛乳製