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グリンツァーネ・カヴール城へ

雨続きのジェノバから、初めて青空が見えたこの日、美しい丘陵地と葡萄畑を見ながら、ピエモンテをドライブしていました。

予定にはありませんでしたが、「グリンツァーネ・カヴール城」を偶然訪れました。実はここは、19世紀、初代首相カミッロ・カヴールが住んでいた場所として立派な観光地でした。調べると、当時カヴール氏は村長として活躍、その前後は、イタリアワインの品種改良に尽力した功労者だったのです。

ピエモンテといえば、代表的なぶどう品種にネッビオーロ種があり、バローロ、バルバレスコなどのワインが有名です。カヴール氏は、これらを世界を代表するワインとして品種改良し、生まれ変わらせたイタリアワイン界の功労者でした。城の前には、360度広がる葡萄畑の景色が広がり圧巻。中へ入って見学もできました。

お城の周囲をぐるっと歩けるようになっています。息子10歳は自然があるところが落ち着くようで、トカゲや昆虫を見つけて夢中に。

葡萄が成熟する季節、夏の葡萄畑の様子を説明した看板。季節ごとの葡萄畑を知ることができます。季節感を大切にするヨーロッパの文化は本当に素晴らしい。

中は博物館になっています。カヴール氏が所有していたワインの道具や、キッチン、食器類、ブドウ作りに携わった村人、修道院関連、生活そのものが感じられる城の内部は美しく、当時のまま残っていました。

19世紀の台所の風景もいくつか展示されていて、どこも風格のある空間でした。農民の所有者は比較的裕福だったことを物語っています。

修道士の服がとにかく美しく見入ってしまいました。夫と息子はどんどん先へいってしまいますが、私はここでしばらく立ちすくんでしまいました。

典型的な農家の台所、と訳されていました。藁張りの椅子、白い陶器のタイル、井戸ポンプ、桜材の家具など。

現在、広々としたカヴール城はアルバ産トリュフの品評会の場として使用されている華やかな場所となっています。

土壌の特性を大きく作用するトリュフは、きめ細かく石灰質、トリュフが生息するための条件をそろえた良い土壌なのだと実感しました。ネッビオーロ、トリュフ、チーズも、何もかも最高峰が揃った「グリンツァーネ・カヴール地区」人口は、わずか2000人ほどしか住んでいないのだそう。自然が美しく、でも人の手できちんと管理されているのがわかる美しい場所でした。

小石が多すぎても、土が固すぎてもトリュフは育たないのだそう。水分値も大切。標高の高いランゲの地で、美しい丘陵地を眺め、改めて魅力溢れる地と実感しました。

追伸)
次回は9月末頃に。